こころに騙されないために

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こころに騙されないために

毎日21時に書評ツイートする人のブログ

読書習慣のない人でもとりあえず1冊読めるようになる方法

最近、めちゃくちゃ本を読んでいます。就活が終わって余裕ができたということも理由の一つです。それでも、これまでの大学生活でも今までにないくらい読んでいます。大学1、2年のころは年間10〜20冊くらいだったのが、今年度は4月からの1ヶ月半で30冊以上は読んでいます。以前に比べて読むスピードや理解度もだんだんと良くなってきたかなという感覚があります。

そこで、なかなか本を読み進められなかった昔の自分にアドバイスするつもりで、本の読み方についての記事を書いてみようと思います。

今回は、読書習慣がなく、なかなか一冊読みきれないという人のための記事です。

 

本を選ぶ

基本的には、読みたいと思う本を読みます。でも、本に慣れていない人はなかなか「読みたい」という感覚がわからないかもしれません。

具体的には、自分にとっての悩みや課題に結びついた本を読むというのが一つの方法です。例えばダイエットしたいならダイエットの本を、人前で話すのが苦手ならスピーチの本を、健康に悩みがあるのなら健康法や食事法の本を読むと夢中になれるでしょう。

他には、話相手を見つける感覚で本を選ぶのも良いと思います。〇〇がすごく好きなんだけど、語りあえる仲間がいない、という人にはこの方法が使えます。アニメ・マンガが好きな方は誰がこれからのアニメをつくるのか? 中国資本とネット配信が起こす静かな革命 (星海社新書)とかテヅカ・イズ・デッド ひらかれたマンガ表現論へ (星海社新書)を読んだら面白いかもしれません。

また、議論することもできます。学歴に関心があり、慶應は絶対に早稲田よりも上だ! などの信条がある人は早慶MARCH 大学ブランド大激変 (朝日新書)などの本は夢中に読めると思います。

 

本にお金を払う

最初のうちは図書館で本を借りるよりも、書店で購入した方が良いと思います。自分でお金を払って買った本は、図書館で買った本に比べて身銭を切った感覚があるので読んでやろうという気持ちになれるからです。

 

全部読まない、初めから読まない

読書習慣のない人は本を読む時にいきなり始めのページから読もうとする人が多いです。小説などの物語はそうするより他にないですが、実用書の場合はどこから読まないといけないとかそういうルールはないわけです。目次をざっと見て、面白そうな章だけ「つまみ食い」しても良いです。そうするとその前後の内容にも興味が出てきて、よりその本に対するモチベーションが上がったりします。

それと同時に、全部読む必要もないです。全部読まなきゃと思うと本を読むのが苦痛になってしまいます。面白そうなところだけ読むくらいのスタンスで大丈夫です。全部面白そうであれば全部読んでもいいし、そうでなければ、さっさと読み終えて、次の本にいってもいいのです。

もちろん、なにかのきっかけでまた興味が出てきたら読んでない部分も読みます。そのためにも、お金を払って所有しておくことに意味があります。

 

本を読む時間を作る

読もうと思って買ってもなかなか読めずに放置(いわゆる積ん読)してしまうこともあります。これはいまだによくありますが、私がしている対策は3つです。

1つ目は、スケジュールにするということです。人に会ったりする予定と同じように手帳にこの日のこの時間はこの本を読む! と書き込んでしまいます。こうすると、予定になるので、実行できる確率が高まります。その時間帯は本を読まないと暇になるという状態が作りだせるからです。(くれぐれもyoutubetwitterで時間を潰さないように……)

もう1つは「ルーティーン化」です。私にとっては本を読むことが一つの習慣になっています。まず歩いて移動する時にはイヤホンでオーディオブックオフを聞いています。ちょっとした時間が空いたらカフェなどでkindle電子書籍や新書を読みます。そして、寝る前には少し難しい本や積ん読になっている本を読みながら眠気を待ちます。このような生活習慣習慣になっているので、自然と1日1冊分くらいのペースで本が読めるようになってきました。

特にオーディオブックは、作業しながら聞ける上に語りかけてくれるので読み(聴き)やすく、倍速再生でき効率も良いのでおすすめです。今の所ラインナップが少ないのが欠点ですが……。

オ ー デ ィ オ ブ ッ ク 最 強 説 - こころに騙されないために

Febeはセールやポイントなどを利用すれば新書をタダ同然で買えたりします。

 

 

 

 

読書力 (岩波新書)

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就活のやり方そのものが評価されることもある

最近就活を終えて時間があるということで、

友人から就活に関する相談を受けることが多いです。
別になにものでもない私ですが、結構真剣に考えて応じています。今回は相談を受ける中で考えたことについて書きたいと思います。

 

友人「この企業、SEか営業を選ぶ形式で、私SEをやりたいんだけど、なかなか理由が言葉にできないんだよね」
私「え、どうしてSEがいいの? 」
友人「うーん、なんとなくとしか……。面接でもそれ聞かれたんだけど上手く説明できなくて、なかなか考えたことを言葉にできない。SEか営業なら、SEかなって感じ」

私「……それってひょっとして、考えたことを説明できないんじゃなくて、そもそもちゃんと考えてないんじゃないかな」
友人「え? 」
私「例えばネットでも本でも調べたらSEや営業のメリットデメリットを理解できるし、自分の理想との比較とかもできると思う。そこまで調べて決定したことなら自然と理由はスラスラ話せるんじゃないかな。でもそうしないでなんとなくで決めちゃうと、理由も「なんとなく」しか言えなくなっちゃうのかも」
友人「ええ…… うん、でも確かにそうかもしれない……」

 

ちょっと厳しい言い方になってしまいましたが、納得してもらえたみたいでした。

 

この話をしながら私が思い浮かべたのは、はてなブログでは有名なこのブログ記事です。

未来の転職が、過去にさかのぼって現在の自分を有能にする - 分裂勘違い君劇場

おもしろいことに、有能な人というのは、そういう具体的な行動を聞き出すと、

細部まで鮮明に覚えていて、スラスラ答えます。

徹底的に細部まで、なぜその行動を取ったのか?と問い詰めていくと、打てば響くように答え、持論を展開します。

 

(中略)

 

要するに、仕事というのは、意志決定の連続であり、どれだけ質の高い意志決定ができるかで、

仕事の質が決まります。

そして、質のよい意志決定をするためには、

「なぜ、自分は、この行動を取るのか?ほんとうに、この行動が最適な行動だと言えるのか?」

ということを、徹底的に自問自答しながら行動しなければなりません。

有能な人というのは、常にそれをやっているわけです。

そこまで徹底的に鋭く判断をしながら行動しているため、

自分がそれぞれの場面で行った意志決定の理由を、細部まで鮮明に覚えているのです。

 この記事は転職に関する記事ですが、新卒の就活でも状況は似ているのではないかと思います。

大学生はそこまで真剣になにかの意思決定をする機会はそうそうありません。しかし、就職活動は皆に平等に訪れるし、人生に関わる意思決定です。同じ条件下で意思決定なので、学生の意思決定のやり方について比較することも容易にできます。実は企業としても、就活における学生の意思決定に対する態度は要チェックのポイントかもしれません。つまり、「どうしてこの業界なの?」「どうしてこの職種なの?」という質問では、志望動機を確認すると同時に学生の意思決定の精度も評価されているのではないかなと思いました。

 

ちなみに、意思決定は批判的思考(クリティカルシンキング)というテーマで扱われる心理学の一分野でもあります。

 

クリティカルシンキング・実践篇―あなたの思考をガイドするプラス50の原則

クリティカルシンキング・実践篇―あなたの思考をガイドするプラス50の原則

  • 作者: E.B.ゼックミスタ,J.E.ジョンソン,Eugene B. Zechmeister,James E Johnson,宮元博章,谷口高士,道田泰司,菊池聡
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  • 発売日: 1997/09
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クリティカルシンキングで扱う意思決定では、客観的・科学的に意思決定する手法を学べます。いまテキストが手元にないので私が自己流で簡単にアレンジしたもの説明してみます。

具体例:外食の行き先を決める意思決定

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まず、自分の評価基準を書き出します。ここでは価格の安さ、腹持ちなどです。評価基準にはそれぞれ持ち点があります。例えば最高に安いなら5点満点、そうでもないなら3点などです。重要な基準ほど持ち点が大きくなります。私の場合安さと腹持ちが重要で、治安の良さ*1はそこまで重要ではありません。

次にとれる選択肢(つまりとんかつ、ちゃんぽん、牛めし)を書き出し、それぞれの評価基準に照らして採点します。合計得点が高いものに決めるのが、もっとも合理的だということになります。

計算の結果が直感の判断と違う場合、どれかの評価基準を過剰評価しているか過小評価している可能性が高いです。このツールはこのように頭の整理をするのにも役に立ちます。

 

もちろん、外食先を決める程度のことでこんなことをしていたら疲れてしまいますが、志望業界や志望職種を決める時にはこのくらいしてもいいかもしれません。なにより 、ここまで厳密に意思決定することで、理由を聞かれた時にもどんな評価基準で、何と比べて決めたのか、論理的に説明できるようになるからです。

 

クリティカルシンキングは就活に限らずあらゆることに応用できるのでおすすめです。

余裕がある方は是非入門編から読んでみてください。

 

クリティカルシンキング (入門篇)

クリティカルシンキング (入門篇)

 

 心理学用語や難しい概念に慣れていない方には、こっちもおすすめ。

 私もこちらから批判的思考に興味を持ちました。

知的複眼思考法 誰でも持っている創造力のスイッチ (講談社+α文庫)

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*1:客層とか雰囲気のことを言っています。近所の松屋はドンキの近くにあって、ヤンキーが多いんですよね……笑

「才能探し」をやめてから、人生が楽しくなった

堀江貴文さんの著書『ゼロ』を読みました。四年前の本だけど未だにブログやTwitterなどで取り上げられるし、36万部売れているほど影響力のある本です。

 

ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく

ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく

 

 

この本自体は堀江さんのこれまでの人生を踏まえた上で、彼のいくつかの主張を丁寧に論じた本です。いろいろな視点やテーマが取り上げられていますが、私は「なにもない自分に小さなイチを足していく」というサブタイトルを読んだときにふと思うところがありました。堀江さんの言いたいことがなんとなく、読まずともわかる気がしたのです。

彼らの声を聞いていて感じるのは、みんな「掛け算の答え」を求めている、ということだ。もっとわかりやすい言葉を使うなら、成功へのショートカットを求め、どうすればラクをしながら成功できるか考えている。

(中略)

つまり、掛け算の答えを求めているあなたはいま、「ゼロ」なのである。

そしてゼロになにを掛けたところで、ゼロのままだ。

物事の出発点は「掛け算」ではなく、必ず「足し算」でなくてはならない。まずはゼロとしての自分に、小さなイチを足す。小さく地道な一歩を踏み出す。ほんとうの成功とは、そこからはじまるのだ。

堀江貴文『ゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく』P.28

私はつい最近、これに近いことをずっと考えていました。少し前の自分はずっと掛け算の答えばかりを探し、見つからずに絶望する。その繰り返しでした。今の自分は少しずつ、イチを積み上げ、成長している。そんな気がします。

もちろん堀江さんの考えていることとは厳密には異なるだろうと思いますが、それほど大きくは違わないとも思います。今回は、それについて書いていきます。

 

諦められなかった「才能探し」

私にとっての「掛け算の答え」は「自分には、まだ見つかっていない、すごい才能がどこかにあるのではないか」という妄想でした。多くの人が中高生あたりまでこういった考え方をしているかもしれませんが、私の場合大学生まで長引いていました。

中学生の頃からライトノベルや純文学に興味を持ち、自分には小説を書くすごい才能があるのではないかと考えて小説を書き始め、新人賞に応募したりしました。高校1年生になると詩に切り替えて友人にも披露したりしていました。しかし、結局どれも大した成果が出ませんでした。

次の対象は音楽でした。ベースギターから始めアコースティックギター、それからカオシレーターエレクトライブといったシンセサイザーを触り始めました。どれも面白かったのですが、途中で飽きてしまい辞めました。音楽自体に飽きるというよりも、音楽に才能のない自分を確認したので、失望してしまったという感覚でした。

私は小説や音楽を純粋に楽しいからやっていたというよりも、「何かに特化した才能がある自分」を発見するためにいろんなものを試していたということに近いと思っています。

自分はパッとしない人間だが、どこかに何かの才能が眠っているはずだ。それを探すんだ、という発想です。でも、大抵の人がそうであるように、もちろん見つかりませんでした。

努力によって達成したことまで、才能と勘違いする

私が初めて、「才能探し」をやめて、「足し算」、つまり少しずつの地道な努力を行うようになったのは、大学受験の時です。私はそれまで勉強嫌いで、偏差値の低い高校の中でもさらに偏差値の低い生徒でした。しかしながら、ある日突然勉強が楽しくなり、継続的に勉強するようになりました。急に勉強するようになったので成績は上昇し、一浪はしましたが、母校から進学するのはかなり珍しいMARCHクラスの大学に進学することができました。

 しかしながら、私の行動は「足し算」に変わっていても、頭の中はまだ「掛け算」の思想がたっぷり残っていました。そのため、努力によって達成した成績の上昇という結果に対して、「そうか、自分は頭がいいんだ!勉強の才能があるんだ!」という誤った理由を考えてしまったのです。

その考え方のなれのはてが、「学歴コンプ」でした。

 偏差値40の底辺高校で3年までろくに勉強してこなかったくせに、3年になってから勉強が面白く感じるようになり、授業中も勝手に自分で選んだ教材で勉強したり、家に帰ってからも自主的に勉強するようになりました。そのせいか成績も伸びるようになり、学年順位もあがるようになりました。

ここで、私がまず思ったのは、「あれ、自分頭良い? 東大も夢じゃないんじゃね? 」でした。 

浪人生は推薦入学者から学ぼう—非認知的能力の話 - こころに騙されないために

自分のバカなりに積み上げた正当な努力によって得ることができた成果も、才能のおかげだと勘違いしてしまったのです。

 

「才能探し」思考の問題点

この「才能探し」の考え方の悪いところは、まず楽しくない、精神的につらいということです。

もしかして自分には〇〇の才能があるのでは、という無駄な希望を抱いて、すぐに自分の平凡さに気づいて失望する。これの繰り返しです。自分の才能のなさに気づくたびにどんどんつらい気分になっていきます。まるで、存在しない埋蔵金を信じて地面を掘り続けているような気分です。

 そして何よりも問題なのは、自分の人生に全くプラスにならないということです。小説や音楽も、才能がないと気づいた後にも継続していればそのうちに上達し、何らかの成果が出たかもしれません。しかし継続せず、すぐに次の「才能候補」へ向かっていってしまうので何も身につきません。残るのは「才能のない自分」という自己認識だけです。

「興味と好みと得意」の組み合わせで生きていく

実は自分の中で「才能探し」をやめる何か決定的な出来事というものがあったわけではありません。大学生活を送る中で徐々に「掛け算」から「足し算」に移り変わりました。

1つのきっかけとしては、それまでよりもはるかに多くの学生や社会人と関わるようになったことがあるかもしてません。実際には、突出した1つの才能だけで食べていけるような人はほとんど存在しないということに、ようやく気づいたのです。

多くの人は、自分に才能がないことを認めています。それでも興味のあることや好きなこと、得意なことを組み合わせて、少しづつ地道にできることを拡大しているように感じました。

私はそれからだんだんと、「足し算」思考ができるようになっていきました。自分なかにあるちいさな興味や得意なことを見つけて、少しずつ伸ばしていく。

例えば心理学の知識や、最近ではこのブログなんかが、今現在少しずつ継続して伸ばしていることの1つです。

「足し算」思考は楽しい!

「足し算」思考にだんだんと切り替わってから、私は人生を楽しんでいる実感が増えました。なぜなら、今日よりも明日、明日よりも明後日の自分は今よりも少し成長しているということが確信できるようになったからです。

「才能探し」思考では「平凡さ」を痛感し失望してばかりの毎日だったのが、「足し算」思考によって少しずつですが確かな成長の実感が味わえる日々に変わったのです。

「才能探し」が存在しない埋蔵金探しであるのに対して、「足し算」は確実にレベルをあげていきいつかは魔王を倒せるRPGのような世界観です。

 「才能探し」を諦めるには、平凡な自分を受けれるという苦痛が伴います。しかし、一度諦めて「足し算」に切り替えることができれば、それまでより格段に人生を楽しめる、成長できる自分になれるのです。

 

もしも、私と同じ「才能探し」で苦しんでいる方にこの文章で何かしらのヒントを得てもらえたら幸いです。

 

 

 

1年前の自分に読ませたい就活本3冊+αをおすすめ

1冊に絞ってくださいと言われたらこの本

 

 働くこと・仕事選びについての本

 これまでの本とは全く違う角度からですが、これも就職について考えられる本です。これは本当に、就職活動をはじめる前に読んでおけば良かったと思いました。でも、社会人の方でもいまから読んでも遅くないと思います。「働くとはどういうことか」ということに関しての本です。そして、「働くこと」を知ることでどうすれば苦しくない働き方ができるか、どうすればもっと稼げるようになるのかについても分かってきます。

「働くこと」を説明するためにマルクス資本論 1 (岩波文庫 白 125-1)ロバート・キヨサキ氏の改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学 (単行本)という2つの大ベストセラー本を下敷きに分かりやすく丁寧に話を展開してくれます。*1経済学部の学生ならすでに知っている知識もあるかもしれませんが、私にとっては新鮮で刺激が多い一冊でした。

ちなみに私は最終的にIT業界に就職することに決めたのですが、この本ではIT業界はあまりすすめられていません。

 「技術進歩が目覚ましい」というと、一見華やかな印象を受けます。反対に、「ほとんど技術が進歩していない」というと、古臭い斜陽産業で、将来性がないような印象を受けます。

 そして、就職(企業選び)に際して、多くの人が、今が旬の「華やかな業界」を選びがちです。しかし、そのような業界では、過去に自分が積み上げてきたものが無意味になりやすい、ということをよく理解すべきでしょう。

 反対に、変化が遅い業界、仕事のやり方が本質的に変わらない業界では、積み上げた資産は陳腐化しにくいです。 

 もちろん私も業界研究や企業研究をたくさんやってきたので、各論ではたくさん反論することができます。しかし総論では言い返せません。変化のない業界ほど、経験値コスパが良く長く使えるのは確かだと思いました。

 

おまけ:その他に読んだ本をざっくりと紹介

就活のコノヤロー?ネット就活の限界。その先は?? (光文社新書)

『バカヤロー』の続編。だがネタ切れ感があり内容は薄いです。たまにふ〜んと思わせられる箇所はたくさんありました。kindle270円なら買いかも?

お祈りメール来た、日本死ね 「日本型新卒一括採用」を考える (文春新書)

就活には直接役に立つことは少ないと思いますが、日本の新卒一括採用という雇用形態を諸外国と比較して、どうすれば改善できるかについての提案もしています。就活に恨みがある人・人材業界志望の人は読んだら面白いかもしれません。個人的には政治家に読んで欲しい本です。

新入社員はなぜ「期待はずれ」なのか (光文社新書)

採用コンサルである著者の持論が多く、科学的根拠や統計が乏しいのであまり面白くはなかったです。嘘をつかせないために雑談で面接をするなどの細かいアイデアは良かったかな……。

ワーク・ルールズ!―君の生き方とリーダーシップを変える

就職というより人事に関する本です。科学的根拠と実践に支えられた説得力があり、完全に別格です。新書と比べるような本ではないかもしれません。人事志望の人は読んだら絶対面白いと思います。

インベスターZ(1)

いまならkindle1円で買えます。投資の本ですが、企業研究・経営・就活の参考にもなります。なぜ7割のエントリーシートは、読まずに捨てられるのか?―人気企業の「手口」を知れば、就活の悩みは9割なくなるお祈りメール来た、日本死ね 「日本型新卒一括採用」を考える (文春新書)の著者である海老原嗣生さんをモデルにした「海老沢康生」という人物も出てきます。ちなみにエンゼルバンク ドラゴン桜外伝(1) (モーニングコミックス)にも登場するらしいです。近いうちに読んでみようと思います。

 

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*1:マルクスはベストセラーというか古典か

大学生活でやって良かったこととやらずに後悔したこと

久しぶりの日記系記事です。

大学生活でやって良かったこと・やらなくても良かったこと

サークル・部活・学生団体

やはり一番役に立ったと思うのはこれです。私の場合は学園祭実行委員会に所属していたので、その経験でとても成長できたと感じています。

学園祭実行委員会では一般のサークルと違って個人に裁量と責任がある仕事を任されます。そして、自分が楽しむためではなく来場者や他の学生に楽しんでもらうために企画を考えたり管理したりします。ここでの会議やアイデア出しが就活のグループディスカッションなどでとても役に立ちました。

加えて私はサブリーダー的な役割だったので、人前に立って話したり、社会人の方と交渉する練習になり度胸もつきました。

社会人と対等に話すことに慣れていると就活面接でも緊張しにくいし、堂々と振る舞えるようになると思います。大学ジャーナリストの石渡嶺司氏も就活のバカヤロー (光文社新書)で「社会人慣れ」の重要性について書いていました。*1

最初友達が全然できなくて不登校になりかけたところからなんとか大学になじめたのも実行委員の同期のおかげでした。

アルバイト

アルバイトもやって良かったと思います。コンビニ、家庭教師、派遣など5種類以上試しました。家庭教師が一番頭も使うし、説明する力もつくと思いますが、私が一番成長できたなと思ったのはコンビニバイトです。

コンビニバイトのおかげで自宅浪人でリセットされていたコミュ力をいくらか復活させることができました。声を出すこと、笑顔、敬語など接客の基本が学べます(当たり前)。基本ですが、だからこそやって良かったと思います。最初はレジでお客さんを相手にするのですら緊張して声が震えてました。あの時の自分は相当やばかった。

課外活動

ビジネスプランコンテストとかにも参加しましたが 、正直まともなフィードバックが全然返ってこなくて、微妙でした。

こういうのは参加するコンテストをちゃんと選んだ方がいいと思います。もちろん、参加する側としても考えに考え抜いたアイデアを出したいですが……。 

rutei.hatenablog.com

 

また、ボランティアにも参加しましたが、これも微妙でした。カンボジアに学校を作るぞ!みたいな規模だったらすごいかもしれないけど、自分が参加したのはゴミ拾いとかお祭り運営の手伝いとかだったので、結局は人に指示されたことをそのままやるだけ。自分で考えてなにかの成果を出すという練習にはなりませんでした。そういうレベルならお金がもらえる分バイトの方が良かったのかなと思います。

大学生活でやりたかったこと

長期インターン

一番やっておけばよかったのは長期インターンです。やはり実践経験が大事だと就活活動をしながら思いました。実はちょうど去年の今頃一社応募したのですが落ちてしまいあきらめてしまいました。あのとき粘っていたらなあ。

長期インターンはサークル・学生団体と違って、社会人の中で、社会人を相手にするので面接官へのアピールとしては一番強いと感じました。さらに、企業研究や業界研究にもつながるし、自分の将来について考えるためにも役に立つと思います。

 

起業・自分でお金を稼ぐこと

長期インターンの次に役立ちそうなのがこれだと思います。起業までいかなくても、Amazonせどりするとか、ブログやyoutubeで稼ぐとか。

どこに需要があるか考えて、自分なりにサービスを組み立てて提供する。だめだったら何がだめなのか仮説を検証してPDCAをまわしていく。まさに実社会で求められている力だと思います。youtuberのはなおさんも、youtube活動が就職に役立った!と語っています。


YouTube活動してるけど就職できんの?って質問に答えます。

実はこのブログも、自分の力だけで何らかの価値を提供できたらいいなあという思いで頻繁に更新するようになりました。PVが多くないので広告も貼ってないし、そこまでガツガツマネタイズしている訳ではない*2ですが、自分の考えや知識をアウトプットする訓練にはなります。自宅浪人の記事が伸びてるから自宅浪人の記事をもっと書こうとか、書評の記事が検索されてるからそこから続けて読んでもらえるような記事を書いてみようとか、いろいろ考えて実際にPVが増えたり減ったりするのを見るのは面白いです。 

読書

一番後悔が大きいのは読書です。全然読まなかったわけではないのですが、youtubeみたりパズドラやったりしてダラダラしている時間をもっと読書に充てていれば……!

短期インターンや選考のグループワークでもやっぱり知識の差ははっきり現れてしまいます。社会人としても他の社員と差別化する要素として「事業とは関係ない別領域の知識」が強みになるのではないかなと社員の方と話していて感じました。

読書に関しても就活が終わった今月頭からたくさん本を読むようにして挽回できるように頑張っています。とりあえずは自分の専門の心理学やその周辺領域についてたくさん本を読んで、これについては詳しいです!と言えるようになりたいと思います。

 

 

*1:Amazonでみたら『就活のバカヤロー』の続編の就活のコノヤロー~ネット就活の限界。その先は?~ (光文社新書)kindleで270円だったのでついポチってしまった。最近就活本めっちゃ読んでます。

*2:Amazon アソシエイトは参加していますが……

なぜ日本の就活は学生に負担をかけ続けるのか

日本の就活はめんどくさい

いや、就活そのものよりも、就活にともなう「作業」がめんどくさいと思います。

就職に有利になるように勉強に励んだり、インターンシップに参加したりすることは就職活動として行われるのは当然だと思いますが、手書きで履歴書を作成したり、わざわざ説明会に交通費を使って参加するような単純作業はめんどうだし、無駄だと言っていいと思います。

説明会なんて、30分前以上も前に到着して最前列の席を取り合いして、そこから2時間、採用HPを見れば20分で分かることを長々と丁寧に説明するなんてことが平然と行われています。もしどうしても言葉で説明したいとしても、採用HPに動画を貼っておけば良いだけです。そうすれば人事部の仕事も楽になり、学生の手間も減ります。私の場合、会場まで自宅から1時間ほどかかることが多いので、説明会1つに4時間程度かかっていました。説明会が変わるだけで、就活は楽になります。

 

手書きの履歴書については、以前も記事を書きました。
rutei.hatenablog.com

 以前まで、手書きの履歴書は、採用にコストをかけられず、マイページシステムを導入できない企業がしかたなく行っているのかと思っていました。しかし、どうも大手企業でも手書きの履歴書やESを書かせる企業があるらしいのです。それも、IT業界で。正直いって、ちょっと理解不能です。

 

「やる気」評価は機能しているのか

企業が手書きの履歴書や説明会参加を学生に課すのは、学生側のやる気を試すためだ、とよく言われます。わざわざ説明会に来て、手書きで時間をかけて履歴書・ESを書いた学生は志望度が高く、やる気があるだろうというわけです。

しかし、そもそも志望度とかやる気というのは採用基準として信用して良いのでしょうか。もちろん内定蹴りされたら元も子もないですが、現実に新卒で入社した志望度が高くやる気がある学生の30%が3年以内に離職しています。業界によっては50%を超えるところもあります。*1「能力がある」学生は3年後も「能力がある」状態であると思われますが、「やる気がある」学生が3年後も「やる気がある」とは限らないわけです。

そもそも、大学生の立場で手に入れられる程度の情報はその企業のほんの一面にすぎないと思います。それで企業のことを好きになるとか、絶対に行きたいと思うという状況が不自然です。よく就活を恋愛に例えたりしますが、後ろ姿しか見えていない人にプロポーズしようとするようなものだと思います。学生が企業に本当に合っているかは、実際に働いてみないとわかりません。

学生の時間を奪う手書きの履歴書や参加必須の説明会で測ろうとしているのはそういう役に立たない指標なのです。それならSPIやESでの足切り幅をあげる方が何倍もましでしょう。

 

日本の学生は差別化できない

ただ、企業としても「やる気」など不明瞭で不安定な基準を取り入れるしかないという側面もあります。なぜなら、日本の大学生は仕事をしたことがないから、仕事ができるかどうかは入社するまでわかりません。加えて、学部学科とは関係なく企業を選ぶので、専門知識も関係なく横一線に並んでいます。学生を判断する指標が不足しているのです。そのため、「人柄」や「学歴」でふるいにかけるのですがそれでも足りないので「やる気」も基準にしていると思われます。

では、海外の大学生は仕事をしているのか?というと、している、と言ってもいい状況だと思います。海外では特別な実績もスキルもない新卒学生の価値はほとんどゼロなのです。特に韓国やアメリカでは大学にいるうちに仕事の実績をつけるために超長期インターンで安い賃金で仕事の経験を積んでから就職活動を行います。というより、特に実績が十分でない場合、大学卒業後もインターンとしてしか雇ってもらえないこともあります。*2日本の企業のように実績もないのに学生を雇うのはある意味景気がいいわけです。実績を多く積むためにわざと留年する学生も少なくないそうです。*3

また、そもそも大学の学部学科を選ぶ時点で、仕事に使える専門知識が得られる学部を選ぶ学生が多いそうです。就職活動でも、芸術系学部や人文系の学部は人気がなく、法学部や経済経営系の学生は有利です。

というわけなので、日本の就職活動はかなり特殊で、仕事をしたことがなく、専門知識もない人をなんとか採用しようとするせいで「人柄」や「やる気」に頼るしか無くなるわけです。

 

 

どうやって対抗するか

手書きの履歴書や参加必須の説明会に学生が全く来なくなれば改善されるかもしれませんが、就活生が団結して対抗することはかなり難しいと思われます。就活生はお互いライバルだからです。履歴書を手書きするだけでやる気を認められるなら書いてやろう、むしろ倍率が下がるならチャンスだ、と考える学生も当然いるので一枚岩にはなれません。

当面個人にできるのは、説明会なしで応募できる企業やSkype面接を取り入れている企業を中心に受けることです。ここで企業名を挙げることはしませんが、マイナビやエージェントを頼りに探せば出てきます。

一番良いのは長期的に、社会全体で長期インターンや専門知識の評価による実績重視の採用にシフトさせていくことだと思います。経団連が1日だけのインターンを認めたことで話題になりましたが、方向性としては寧ろ逆なのかもしれません。

それでは結局、大学生が就活に大学生活のうちの長い時間を使うことには変わりないのでは? と思われるかもしれません。たしかに時間的には変わらないのかもしれませんが、質が異なります。手書きの履歴書や生産性のない説明会に出席させることにより、新卒40万人の貴重な時間を無駄にするよりも、インターンや専門知識の習得のために切磋琢磨してもらった方が社会全体としての生産性が上がることになると思います。

 

【期間限定】1巻1円で買えるマンガ『インベスターZ』が意外と勉強になる

news.mynavi.jp

 

ドラゴン桜』で有名な三田紀房さんのマンガがKindleで大安売りしています。(5/7まで!)

 

*1:なぜか7巻から1円ずつ高くなってるけどほぼ誤差ですね……