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1記事ごとに人格変わります。

偏差値40の高校から自宅浪人(宅浪)失敗してMARCHに入学した不合格体験記ーあるいは「3ヶ月でMARCH合格:実践編」

人生 教育 学歴 大学 浪人 宅浪

いつか書こうと思っていた内容だけど、大学四年目にしてようやく気が向いてきたのでまとめたいと思う。

これから浪人する人にはもしかしたら参考になるかもしれないし、ならないかもしれないけど、宅浪(自宅浪人)ってこういう人もいるのか、と想像してもらえたら幸いだ。

不合格体験記となっているのは第一志望がビリギャルよろしく慶應SFCだったからだ。

 

宅浪の実態

高校までは国公立以外の大学はほとんど知らなかったので、現役では埼玉大学を受験して不合格になった。地元の他の大学には合格していたけど、とにかく地元にいたくない、上京したいという漠然とした思いがあったので、浪人させてもらうことにした。自宅浪人になったのは、1時間以内で通学できる範囲に予備校がなかったからだ。
自宅浪人なんて、成功するのか? と思う人も多いかも知れないけれど、私の考えとしては、不可能ではないと思っている。大学受験業界では参考書の競争がかなり激しく行われていて、どの参考書もめちゃくちゃ洗練された出来でなおかつ種類もたくさんある。そのため、誰でも自分の実力に合わせて自分に適正に合う参考書で学ぶことが可能になっている。むしろ予備校よりお得で良い。
しかし、自宅浪人にはデメリットもある。それが自分の中の怠惰である。学校に通っていれば宿題や模試の日程も先生が決めてくれるし、一緒に勉強する仲間もいるから自然と勉強する姿勢にはなる。自宅浪人は全てを自分で決められる権利があって、自分に厳しくすることも優しくすることも理論的には可能だが、人間は易きに流れる。1日7時間勉強してもう十分だと思う自分を叱りつけて寝るまでの残り時間をさらに机に向かわせる精神力を持っていなければならない。
かっこつけて7時間なんて書いてしまったけれど、自宅での学習習慣のない序盤は3時間の勉強ですらかなりの工夫と気合が必要になる。学校に通っていた頃は無意識に確保できていた日中6コマ分の勉強時間も、自分で判断し行動する環境下に置かれるとだいぶ難しいノルマになる。

私は一年後の受験を身近に感じる為に模試を月2回ペースで申し込んでそれを目標に勉強するようにしていた。今勉強することと大学に合格することのつながりが希薄になっていくとどんどんだらけて落ちていってしまう(いろんな意味で)ので、意識づけする習慣をもつようにするのが重要だ。「いま勉強すれば受かる」をキャッチフレーズのように唱えて自分を奮い立たせていた。
わたしは図書館や自習室などいろんな場所を試した結果、自宅に落ち着いた。自宅には母と祖母がだいたいいたので、見られている感覚が少しはあり緊張感を保つことができた。図書館は集中できると思いきや、完全に自由の身なのでぼーっとしたりスマホをいじったり昼食の時間を長めにとったりしてしまいがちになる。

志望校と科目選択

慶應SFCが第一志望とはいっても滑り止めが必要だったので、メインの英語+現代文+暗記科目で受けれる偏差値一定以上の大学のを探した。高崎経済大学などの国公立大学と、マーチの一部学部のセンター利用である。結局これでマーチに入学したので、この時にマーチを選択肢に入れていなかったら人生がだいぶ変わっていたかもしれない。
セ ンター試験では政治経済と現代社会両方を受験して良い方の点数を使うことにした。これは一つの受験テクニックだが、政治経済と現代社会はほとんど同じ科目なのである。私の記憶が正しければ、政治経済の範囲に現代思想という単元を加えた代わりに簡単な問題が出るのが現代社会で、現代社会より範囲が狭い代わりに細かい問題がでるのが政治経済である。つまり、たとえ1科目しか必要なくても、この2科目を同時に受けて点数が高い方を使うことで、時の運による点数の変動を抑えることができる。実際私はセンター試験本番で政治経済81点(調子悪すぎ)、現代社会100点満点(調子良すぎ)だった。ちなみに、センターの社会科が2科目必要な国公立大学などでは基本的に政治経済と現代社会は同時受験できない制度になっている。

実はセンター現代文のみ受験するというのもある意味裏技で、センターの国語(現代文+古典)受験者に比べてセンター現代文のみを受ける受験者は、相対的に持ち時間が2倍になるのである。センター国語(現代文+古典)の試験時間は200分で、それは現代文と古典両方解く場合でも現代文のみ解く場合でも同じなのだ。制限時間をタイトに設定して焦らせる性質があるセンター試験ではかなりのメリットになった。

センター現代文

しかし、センター現代文に関する私の見方はいまだに「運ゲー」のままだ。過去問や模試などを解ける限り反復練習し、平均80〜90点に調整できるようになってはいたが、本番では70点だった。
現代文を教える参考書では、まず最初に現代文は運ではなく解き方を覚えて練習すれば誰でも成績が上がるという説明を受ける。確かに、参考書の通りにやれば成績は伸びるのだが、意外とすぐに限界がくる。参考書のいう解き方は確かに普遍的で有用なのだが、その解き方を使う際に必要な前提知識(センス)がないと、結局うまく解けない。センター試験で問われることが多いのは究極的にはある言葉の意味(それがなにを表すか)だが、私のようにあまり正しい日本語になじみがなかったりかたい文章を読んだりする経験がない人間は、その知識が(受験的な意味での)正解とズレていることが多く、その修正が容易ではない。したがって、選択肢にたまたまよく知らない言葉や熟語が多く出てくると急激に得点が下がってしまうのである。読解問題の一問8点という殺人的な配点もそれを後押ししている。


それでもなんとかなるセンター利用

現代文で70点台をとってしまうようなことがあっても、安定してマーチのセンター利用に合格することは可能かもしれない。私の場合は前述のように現代社会で100点、加えて英語でも180点を取ることができたので、3科目平均して得点率は87%。80%と言われているマーチのセンター利用のボーダーを余裕を持って超えて2大学に合格した(ちなみに、調子が悪かった政治経済の点数を使っても82%)。センター現代文と社会科目の勉強を始めたのが10月中旬からだったので「3か月でマーチ」を地でいっていた。もちろん政経現社・現代文で受けられる学部学科選びがあってこそなのだけれど。

加えてこれには、慶應SFC対策で英語だけはひたすら勉強していたことが効いていたと思う。慶應SFC志望としては180点はむしろ低いくらいなのだ。だからこそ落ちてしまったのだけれど。
個人的には英語は文の解釈はなんとかできるようになっていたのだが、読むスピードがなかなか上がらなかった。正解率は高いが半分までしかとけない、という状態が続いていた。そこで受験界隈で有効だとされている音読をためして、参考書や過去問を毎日1時間以上音読する時間をとるようにした。それは夏からやっていたのだがだんだんとスピードが上がり、センターやSFCの過去問も時間に間に合うようになっていった。ただし、この音読はいささか感覚的なものなので上達している実感があまりなく、結果が出るまでは本当に不安だった。しかも、結果が出るまでの下積み期間も人によって違うらしいので厄介だった。

小論文対策

慶應SFC小論文対策としては夏までは資料文を読めるように簡単な現代文の勉強をやっていて、それから自分で書く練習を始めた。慶應SFCの小論文はかなり特殊なもので、正直未だによくわかっていない。あまり下手なこと書くと意図せぬミスリードになってしまう可能性がある。ただ、結構勉強して11月の大手予備校の模試で全国一桁順位になったりしたのに落ちてしまったので、大手予備校などの一般的な採点基準と慶應SFCの採点基準が質的になにか違うのではないかという仮説を持っている。

自宅浪人のメンタルコントロール

普通の人は毎日の仕事や課題に追われていて精一杯なので過去のことはそんなに頻繁に考えないと思うが、自宅浪人は新しく社会的なイベントが起こらないので過去の恥ずかしい出来事とか浪人した途端振られた女の子のこととか「どうして人生こうなっちゃったんだろう」とかがもんもんとフラッシュバックしてきて定期的に死にたくなっていた。ニートの人とかがどうやって精神を保っているのか不思議でしょうがなかった。
加えて親との関係性を良好に保つことも重要と思われる。私の場合父親との関係が非常に悪く、受験に全く協力してもらえなかった。慶應だのマーチだの大学名を上げて将来の構想を説明するとお前には無理だとか気でも狂ったのかとか言われて拒絶されてしまった。別に学力で見返してやればいいのだが、受験に落ちたら一年ニートやってたのと同じ、人生おしまい、くらいの気持ちで勉強していた私としては父親にそういう反応をされるたびに本当に自分がダメな人間であるかのように感じ、どんどん辛くなっていった。それに、問題演習中に呼び出されて、ビールとってこいとか、お湯が沸かすから沸いたら呼んでくれとか言われるのが本当に苦痛だった
そしてそういったストレスが実際に症状としても現れてきた。お昼に10〜20分仮眠の時間を取るようにしていたのだが、そこで金縛りになったり、明晰夢幽体離脱体験や幻覚・幻聴体験をするようになった。睡眠時無呼吸症候群の症状もあった。1番怖かったのはふと目を覚ますとシーツに大きなスズメバチが這っていて、だんだんとこちら側に近づいてくるのだ。その時は金縛りはなく体が動いたのでなんとかおそるおそる毛布でそいつを包み込んで、渾身の力を込めて握り潰した。そして開いて見るとそこにはなにもいないのだ。あ、自分やばいな、と思った。ベッドの上で10分くらいぼーっとしていた。
浪人後半には虫歯も増えてきた。虫歯を治すのに、歯医者に通うと、その度にまた新しい虫歯が見つかるのだ。それが三ヶ月続いて、人生で治療した本数が一気に10本くらい増えた。最初は歯医者の詐欺かなにかだと思ったが、医者の説明によるとストレスで虫歯を予防する唾液の分泌が少なくなり虫歯ができやすくなっていたそうだった。
今の自分なら病院にいったり、勇気を出して父親と話し合ったりという判断ができるかもしれないが、この時は完全に視野が狭くなっており正常な判断ができなくなっていった。

 

もしも最初からやり直せるなら

ここまで読んでくれている方はほとんど宅浪の当事者か、宅浪を考えている学生だと思う。現在の私からみて、当時どうすればよかったのかについて書くので、参考にしてみてほしい。

まず、予備校に通う。いきなり前提から否定するが、やっぱり予備校に通った方がよかったと今では思っている。自分で自分を勉強させることができる人なら宅浪でもいいと思うが、私の場合はそうではなかった。友達を作るとまではいかないまでも、愚痴を言い合ったりできる仲間が近くにいた方がむしろ全体としてストレスが軽減されて安定して勉強できるようになると思う。自宅浪人の場合自分で自分を勉強させることがまず大きなストレスになりやすく、どんどんメンタル的な体力が減っていってしまうのではないかと思う。宅浪を考えている人にははっきり言いたいが、本当に宅浪はおすすめできない。それでも宅浪を選ぶのは私のように社交性がなく引きこもりがちな人が多いと思うが、そういった性格面もどうせ今後大学や就職活動でめちゃくちゃ困ることになる。ついでに今のうちに表面上の社交力だけでも獲得したほうがいいと思う。

あとはもう少し集中力とか、科学的な学習効率について調べておいた方が良かっただろう。大学で心理学についてある程度勉強したので今では少し詳しいが、当時はわりと感覚でやっていた。

 

自分を操る超集中力

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脳が認める勉強法――「学習の科学」が明かす驚きの真実!

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 とりあえずここらへんの本をさらっと読んで試してみるだけでもだいぶ変わってくるのではないかと思う。

追記 

このブログにしては意外と反響が大きかったので、具体的な参考書もいくつか紹介してみたいと思う。他の受験ブログやインターネットの記事にはなかなか載っていないような参考書を載せておくので、気になったら書店などで確認してみてほしい。

 

キムタツ式英語長文速読特訓ゼミ 難関レベル編

キムタツ式英語長文速読特訓ゼミ 難関レベル編

 

 英文解釈ができるようになっても、なかなか早く読めるようにならなかった時に、これをひたすら音読していた。付属のCDの読み上げ速度が異常に速く、リスニングにも効果があると思う。結果的に夏前はセンター試験第5問、第6問が時間切れで解けなかったところから、本番では時間が20分余るくらい速く解けるようになった。リスニングも満点。

 

 

論理トレーニング101題

論理トレーニング101題

 

 現代文や小論文の資料読解に使える。どの文がどの文の主張の根拠になっているのか、一文ずつ丁寧に検討する練習ができる。根拠が十分でないことを発見したり、文章のどこがおかしいのか指摘できるようになる。特に小論文では資料文に反論することが必要になる場合もあるので、かなり効果があった。大学入学後に読んだ本だが、知的複眼思考法 誰でも持っている創造力のスイッチ (講談社+α文庫)も同じ路線でかなりの良書。

 

 

 

 

 

 

rutei.hatenablog.com