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1記事ごとに人格変わります。

調査・研究で裏付けられた色彩心理学の本『色の力』

心理学 読書 大学

去年授業で色彩心理学についてプレゼンしたので、そのときに一番役に立った資料を紹介します。

 

色の心理学

色の心理学

 

 間違えました。

確かに色彩心理についてもっとも簡単に素早く知ることに関してはこの本が一番なのですが、単に青はリラックスさせる色です、という情報だけでなく、どんな研究でどのような実験をして証明されたのか・だれが論文をだしているのか、ということが大学では重要になってきます。

そういった本格的な需要に答えてくれるのがこの本です。

 

色の力 消費行動から性的欲求まで、人を動かす色の使い方

色の力 消費行動から性的欲求まで、人を動かす色の使い方

 

 何が良いのか?

  1. 色彩学の基本
  2. 豊富な事例
  3. 参考資料の充実

です。

色彩学の基本

実は一般的な色として考えられている赤や青といった概念は、「色相」と呼ばれていて、「色」の要素が3つあるなかでの1つでしかありません。色彩を語る上で基本かつ重要なのが、残りの2つの要素である「明度」と「彩度」です。同じ赤色を使うにしても、明度と彩度が異なればまったく違った効果が現れるので、違う「色」として扱われます。本書は忘れられがちなこの要素にしっかりと解説をしてくれます。

豊富な事例

赤という字に対して情熱の色、暖色、男性から見た女性の魅力度を高めることがある。というだけでは片手落ちになってしまいます。色は、文脈が重要です。例えば女性が着るドレスの赤とファーストフード店の看板の赤と、スポーツのチームカラーの赤では、全く違う影響があります。食事の時、赤色は食欲増進の効果があるとされ、スポーツでのユニフォームやチームカラーの赤はそのチームを強く見せる、そして実際に強くすることができるとも言われています。

この本では、スポーツ、セクシャル、学習、ショッピング、セラピーなど15以上のテーマから色の影響を示してくれるので、それぞれの色について多角的に理解することができます。

参考資料の充実

この手の本では元論文や参考資料を明示していない本もたくさんありますが、この本は文中でも巻末でも、丁寧に参考にした書籍や論文が載せてあり、自分で検証したり、さらに深堀することもできます。そうでなくとも、具体的な実験の手順や研究手法も書いてくれているので、説得力があり、より面白く読むことができます。

 

色彩心理学はまだ歴史が浅く、疑似科学などと誤解されがちですが、この本はそんな風評を覆してくれます。色彩に興味がある方はぜひ読んでみてください。