こころに騙されないために

読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

こころに騙されないために

毎日21時に書評ツイートする人のブログ

浪人生は推薦入学者から学ぼう—非認知的能力の話

 

rutei.hatenablog.com

 

 

自宅浪人したことからも分かるように、私は完全に「学歴コンプ」でした。

偏差値40の底辺高校で3年までろくに勉強してこなかったくせに、3年になってから勉強が面白く感じるようになり、授業中も勝手に自分で選んだ教材で勉強したり、家に帰ってからも自主的に勉強するようになりました。そのせいか成績も伸びるようになり、学年順位もあがるようになりました。

ここで、私がまず思ったのは、「あれ、自分頭良い? 東大も夢じゃないんじゃね? 」でした。 

完全に「バカすぎて自分がバカであると気づかないバカ」(ダニング=クルーガー効果ですね……。

勉強しなかった人がいきなり勉強を始めたら成績が良くなるのは当たり前なのに、過剰に自己評価を上げてしまったのです。この頃、東大にいくのはその多くが灘や開成などのエリート集団で幼少期から才能がある上に死ぬほど勉強してきた人だということは全く意識にありませんでした。

私は自分がトップクラスの大学にいける人間だと思い込んだまま、浪人して、最終的にMARCHにいくことになりました。

本当はMARCHに合格できたことも喜ぶべきことなのに、当初は完全に同期の友達を下に見ていました。「自分はもっと上にの大学に入るはずだったのに」という典型的なパターンです。(確かに、慶應プレで全国9位になったりとか、惜しい所はあったんですけどね)

大学初日は、浪人で入ってきたグループであつまり、指定校推薦での入学を馬鹿にしたりしていました。「楽して大学に入りやがって、ずるい」です。

しかし、入学後、たくさんの同期と授業を受けたり、課外活動をする内に気づきました。

あれ、みんな頭良過ぎ!? 」

そう、私のように受験で急激に勉強するようになったタイプと比べて、MARCHにいるような都内の優秀な高校からコツコツ勉強してストレートに入学したタイプの方が、まじめに学習する習慣がついており、大学の授業についていきやすいのです。

しかも、学園祭実行委員会やビジネスコンテストなどの課外活動でも、指定校推薦やAO入試で合格した人ほど、プレゼンの上手さや活動への参加態度などの学力面以外の評価も高く、結果的に活躍する人が多いのです。

私はようやく過剰な自己高評価と周囲への低評価を修正することになりました。

 

浪人生は推薦合格者から学ぼう

心理学的に解釈すれば、私のような受験で急激に勉強してきた一発逆転型よりも、高校1年生からコツコツ勉強してきた優等生タイプの方が、「非認知的能力」が優れていると思われます。非認知的能力とは認知的能力(頭の良さ)以外の「思いやり」・「意欲」・「自制心」・「忍耐力」などの個人の特性のことです。

最近では「自制心」を扱った本としてマシュマロ・テスト 成功する子、しない子 (早川書房)が、「忍耐力」を扱った本としてやり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につけるがベストセラーになりました。

推薦でMARCHレベルの大学に合格する学生は、高校1年から学内の試験で好成績をとり、部活や生徒会活動などでも積極的に参加し結果を残している傾向が強いのです。そのため、学力試験一発で入学した浪人生よりも非認知的能力が優れていることが多いと思います。

だからむしろ私は、最初下に見ていた同期の学生から逆に学ぶことの方が多かったと思っています。 

 

今では、学歴コンプもなくなり、MARCHに入学してよかったと考えています。もちろんより上の大学にいけたならその方がいいかもしれませんが、違う大学に行っていたら今の大学で出会った仲間と会えなかったと思うと、今の大学で良かったなと感じます。

そのくらい、大学では本当に人間的に尊敬できる、優秀な人たちにたくさん出会うことができました。誠実さ、思いやり、ひたむきに努力する姿勢、そして謙虚さ。彼らと関わりあううちに、彼らから学び、私も変わりました。

なんだかすごく奇麗事っぽいですが、本心です。

 

もしも学歴を気にしている浪人生がいたら私からの教訓として伝えられることは、「浪人生よ、大学の同期を見下すな! むしろ彼らから学ぼう」ということです。

 

広告を非表示にする