こころに騙されないために

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こころに騙されないために

毎日21時に書評ツイートする人のブログ

就活のやり方そのものが評価されることもある

最近就活を終えて時間があるということで、

友人から就活に関する相談を受けることが多いです。
別になにものでもない私ですが、結構真剣に考えて応じています。今回は相談を受ける中で考えたことについて書きたいと思います。

 

友人「この企業、SEか営業を選ぶ形式で、私SEをやりたいんだけど、なかなか理由が言葉にできないんだよね」
私「え、どうしてSEがいいの? 」
友人「うーん、なんとなくとしか……。面接でもそれ聞かれたんだけど上手く説明できなくて、なかなか考えたことを言葉にできない。SEか営業なら、SEかなって感じ」

私「……それってひょっとして、考えたことを説明できないんじゃなくて、そもそもちゃんと考えてないんじゃないかな」
友人「え? 」
私「例えばネットでも本でも調べたらSEや営業のメリットデメリットを理解できるし、自分の理想との比較とかもできると思う。そこまで調べて決定したことなら自然と理由はスラスラ話せるんじゃないかな。でもそうしないでなんとなくで決めちゃうと、理由も「なんとなく」しか言えなくなっちゃうのかも」
友人「ええ…… うん、でも確かにそうかもしれない……」

 

ちょっと厳しい言い方になってしまいましたが、納得してもらえたみたいでした。

 

この話をしながら私が思い浮かべたのは、はてなブログでは有名なこのブログ記事です。

未来の転職が、過去にさかのぼって現在の自分を有能にする - 分裂勘違い君劇場

おもしろいことに、有能な人というのは、そういう具体的な行動を聞き出すと、

細部まで鮮明に覚えていて、スラスラ答えます。

徹底的に細部まで、なぜその行動を取ったのか?と問い詰めていくと、打てば響くように答え、持論を展開します。

 

(中略)

 

要するに、仕事というのは、意志決定の連続であり、どれだけ質の高い意志決定ができるかで、

仕事の質が決まります。

そして、質のよい意志決定をするためには、

「なぜ、自分は、この行動を取るのか?ほんとうに、この行動が最適な行動だと言えるのか?」

ということを、徹底的に自問自答しながら行動しなければなりません。

有能な人というのは、常にそれをやっているわけです。

そこまで徹底的に鋭く判断をしながら行動しているため、

自分がそれぞれの場面で行った意志決定の理由を、細部まで鮮明に覚えているのです。

 この記事は転職に関する記事ですが、新卒の就活でも状況は似ているのではないかと思います。

大学生はそこまで真剣になにかの意思決定をする機会はそうそうありません。しかし、就職活動は皆に平等に訪れるし、人生に関わる意思決定です。同じ条件下で意思決定なので、学生の意思決定のやり方について比較することも容易にできます。実は企業としても、就活における学生の意思決定に対する態度は要チェックのポイントかもしれません。つまり、「どうしてこの業界なの?」「どうしてこの職種なの?」という質問では、志望動機を確認すると同時に学生の意思決定の精度も評価されているのではないかなと思いました。

 

ちなみに、意思決定は批判的思考(クリティカルシンキング)というテーマで扱われる心理学の一分野でもあります。

 

クリティカルシンキング・実践篇―あなたの思考をガイドするプラス50の原則

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クリティカルシンキングで扱う意思決定では、客観的・科学的に意思決定する手法を学べます。いまテキストが手元にないので私が自己流で簡単にアレンジしたもの説明してみます。

具体例:外食の行き先を決める意思決定

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まず、自分の評価基準を書き出します。ここでは価格の安さ、腹持ちなどです。評価基準にはそれぞれ持ち点があります。例えば最高に安いなら5点満点、そうでもないなら3点などです。重要な基準ほど持ち点が大きくなります。私の場合安さと腹持ちが重要で、治安の良さ*1はそこまで重要ではありません。

次にとれる選択肢(つまりとんかつ、ちゃんぽん、牛めし)を書き出し、それぞれの評価基準に照らして採点します。合計得点が高いものに決めるのが、もっとも合理的だということになります。

計算の結果が直感の判断と違う場合、どれかの評価基準を過剰評価しているか過小評価している可能性が高いです。このツールはこのように頭の整理をするのにも役に立ちます。

 

もちろん、外食先を決める程度のことでこんなことをしていたら疲れてしまいますが、志望業界や志望職種を決める時にはこのくらいしてもいいかもしれません。なにより 、ここまで厳密に意思決定することで、理由を聞かれた時にもどんな評価基準で、何と比べて決めたのか、論理的に説明できるようになるからです。

 

クリティカルシンキングは就活に限らずあらゆることに応用できるのでおすすめです。

余裕がある方は是非入門編から読んでみてください。

 

クリティカルシンキング (入門篇)

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 心理学用語や難しい概念に慣れていない方には、こっちもおすすめ。

 私もこちらから批判的思考に興味を持ちました。

知的複眼思考法 誰でも持っている創造力のスイッチ (講談社+α文庫)

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*1:客層とか雰囲気のことを言っています。近所の松屋はドンキの近くにあって、ヤンキーが多いんですよね……笑

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