こころに騙されないために

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就活/心理学/読書などなど

就活は、生まれた時から始まっていたのかもしれない

就活をしていて気づいたことがあります。それは、就活は3年の夏なんかではなく、もっと前から始まっていたということです。
 
「大学生活で力を入れたことはなんですか」という質問は、大学生活で何かに力を入れた経験がなければ答えることができません。
「今の大学を選んだ理由はなんですか」という質問は、大学受験の際に、自分なりの判断基準をもって主体的に大学を選んでいなければ、まともに答えることができません。
「挫折した経験はありますか」という質問は、人生の中でなにかに挑戦し、試行錯誤をして乗り越えてきた人でないと答えられません。
 

就職活動はアウトプット

 
一般的に言われる就職活動の時期というのは、それまでの人生で行って来た活動のアウトプットの技術を練習する時期なのです。それまでに人生でさまざまな経験を積んで来た人は、面接での話し方、ESでの文章の書き方を学ぶことで面接官に自分の価値を適切に伝えることができます。
しかし、アウトプットのためには、当然何かがインプットされていることが前提にあります。そもそも伝えるべき内容を持っていない人、インプットをしていない人は、どんなに面接やESの練習をしても、内容のないアウトプットしか出て来ません。大学生活をなんとなく過ごした人、大学を偏差値と学部の名前だけで選んだ人、何も挑戦せず挫折しなかった人は、面接で評価されるようなことは話せなくなってしまいます。
そういう意味では、就職活動のためのインプットは生まれた時から始まっていたのだと思います。
 
武井壮さんも、TOKYO FMの『シューカツの王』という番組内で、それについて指摘しています
じゃすぐ、面白いエピソードを今までの人生を回顧してみて浮かんでくるかっていったら、そんな浮かんでこないでしょ。これもうねえ、就活生にとっては酷な話かもしれませんけれども、
(中略)
平べったく過ごしたら、終わるよと。
就活にさしかかってから焦って、やべえどうしようじゃ、もう間に合わねえんだぞと。
だから就活っていうのは、就活にたどり着くまでが就活だと俺は思いますよ。
TOKYO FM シューカツの王 武井壮 第4回

 シューカツの王 Podcast vol.04 | シューカツの王 - TOKYO FM Podcasting

 

働かなくてもいい状況は人生のなかでも珍しい

考えてみれば、私が大学卒業まで就職という選択をしなかった(しなくて済んだ)のは、親の資本によって私の生活が守られていたからです。大学までいく援助を親がしてくれなければ、高校卒業時点で就職をすることもあり得たし、実際同級生の8割は高卒就職です。
さらに言えば、もし高校に通っている時に親や親戚がなんらかの要因でいなくなり、1人で生きていく他ない状況になれば、すぐに働かざるを得なくなったでしょう。
 
学生時代の「働いていない」という状況は、親の援助がある、という人生上極めて珍しい要因によって支えられていたものだったのです。長い人生の中では、自分で働くのが当たり前で、自分で働いていないというのは異常な状態です。おそらく、今後の人生でだれか他の人から無条件で資金をもらい生活するという状況はまれだと思います。
しかし、私はなかなかそれに気づけずに親に養われている状態が普通なのだと勘違いして怠惰な生活を送ってきてしまいました。

小学生からできる就活(インプット)

本来は、自分はどうやって働くか、どうやって生きていくかについて、高校・大学でもっと考えておく必要があったのだと思います。自分で稼いで生きていくことが当たり前という視点から見れば、子供時代・学生時代は、自分で稼がなくても最低限生きていくことが可能で、将来働くための準備を好きなだけすることができたボーナスステージだったからです。そういう意味では、授業や部活や趣味や習い事も全部、就活のための布石として捉えることすらできます。授業や部活で学んだこと、得た知識を使っていかに生きるか、いかにお金を稼ぐのか。そういうことを念頭において活動してこなければならなかったのかもしれません。
 
中高の投資部が3000億円を投資運用するという意識が高すぎるマンガ、『インベスターZ』でも、そういった教訓が描写されています。
キャプテンの神代が1年生の財前を勧誘する場面です。
財前:でも……ボク部活は野球部って決めているので
神代:野球? 君は将来プロ野球選手になれる才能と実力があるのか?
財前:プロだなんて…… それはないと思います
神代:一流になれないもの目指してどうすんの そんなの無駄な努力だよ
財前:一流になれなくても一生懸命頑張ることに価値があるんじゃないですか!
神代:的外れなところで頑張ることに 価値なんてない! そんなもっともらしい一般論……堂々と吐いてるんじゃないよ 俺たちを失望させるな
 
三田紀房『インベスターZ』1巻 

 

インベスターZ(1)

インベスターZ(1)

 

 

これは極端な例かもしれませんが、確かに部活選びの際も将来それがどう生きるのかという視点も大切かもしれません。
 
 
武井壮さんも、このテーマについて語っています。運動できるキャラで芸能界では通っていますが、武井壮さんの考え方はとても戦略的で、学ぶ点が多いと思います。
 

僕はね小学校のころから、さっきも言ったけど自分の能力を思った通りに発揮できる体を作ろうと思ってずっと活動していましたし、

さらに学校の成績とかもすごく気になって、学校という小さい集団のなかで、私という個体が、点数で順位のつくテストというものでどのぐらいの順位にたどりつくのかということが僕にとっては就職活動のようなものだったんですよ。

それってすごい小さいパイだけれども、僕の中ではすごく重要で、どんなハコの中に入っても同じ競争をしているなかで高いポテンシャルを発揮する人としていかに成長するかということを考えて来てた。

だから僕はね、自慢するようなことでもないけれど、中学高校とずっと学年トップだった。成績が。

(中略)

さらに、スポーツもがんばって、自分の思った通りに動く体が出来上がってたので、大学に入って、今までやってきたことじゃない陸上競技ってものをスムーズに選べたんですよ。俺はこの種目だったら日本一になれるっていう強い意思を持って始められたんで。で、それで始めたもので本当に日本一をとれたと。これは多分小学校中学校高校から、小さな集団の中で自分の思う成績を出すにはどうしたらいいかっていうことを、常に考えて、それに必要な知識だったり、経験だったり技術だったりていうものを自分に身につけさせるっていう作業を、僕は日課にしていたんですよ。

(中略)

これは「就職活動」とは全く違うけれども、僕はもしかしたらそれが、自分の生業になるかもしれない、人生を助ける武器になるかもしれないと思ってそれを毎日続けてたんで。

 

 TOKYO FM シューカツの王 武井壮 第1回

「武井壮の考えるシューカツとは?」 シューカツの王 PODCAST vol.1 | シューカツの王 - TOKYO FM Podcasting

 

武井壮さんは、小学生のころから、どうやって生きるか、どのように稼ぐかを考えていたということです。

みなさんは、どのくらいの時期にこのような考え方に気づきましたか?

私が気づいたのは、就活が始まってからでした。しかしそれに気づいてからも、なかなか具体的な行動に移すことができませんでした。最近やっと自分を奮い立たせて、ブログの更新頻度を上げているくらいです。

 

 

現在就活中という方で、気づかなかった、なにもやってこなかった、という方は今すぐ始めましょう。一緒に頑張りましょう。

語れることが全くない状態で挑む就活は、本当に苦しいものになると思います。バイトやボランティア、インターンにとりあえず1回行ってみるだけでもある程度の材料は揃えられます。

1、2年生のまだ時間に余裕がある方は、サークルなどの団体に所属してみるのがいいと思います。1人でなにかやるより継続しやすくなると思います。私はたまたま学園祭実行委員会に入っていたので、就活で話せる材料は少なからずありました。学園祭実行委員会に入ってなかったらどうなってたろうかとたまに考えて、怖くなります。

 

 

rutei.hatenablog.com

 

 

 

 

大学生の学び・入門―大学での勉強は役に立つ! (有斐閣アルマ)

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